こんにちは、東京賃貸暮らしのTipsをご紹介するブログ『東京賃貸ライフ』運営者のasamuです。
賃貸探しにおける重要ステップの1つである内見。
インターネット検索や仲介会社の紹介で気に入った物件を絞った後は、実際にお部屋を見学することになります。
物件の基本情報はインターネットでも見ることができますが、内見をすることで実際に自分の目で見たからこその気づきを得ることができます。

内見をしてみたら、写真で見ていた物件の印象と違った。

思ったよりも部屋が狭くて家具が入らなそう・・・。
そんな内見ですが、当日の流れや持ち物、どういった点を重視して見ればいいのかが分からないという方も多いのではないでしょうか。
賃貸探しをされる皆さんの一助となるよう、本記事では内見におけるポイントを不動産屋の目線から徹底解説します。
内見は事前準備が大切!

内見までに準備しておく事
内見を有意義な時間にするためには事前準備が欠かせません。
単にお部屋を見学しに行くだけではなく、「この物件に入居することになっても問題ないか」疑問を解消する機会として内見を活用しましょう。
- 新居に持って行く(新しく買おうとしている)家具や家電のサイズを把握しておく
- 車のサイズを調べておく(駐車場も契約する場合)
- お部屋探しで重視したい点を改めて整理し、仲介担当者に伝えておく
新居に持っていく(新しく買おうとしている)家具や家電のサイズを把握しておく
引越し後に手持ちの家具が入らないといった事態を避けるため、新居に持っていこうとしている家具や家電のサイズはあらかじめメモを取っておき、内見当日に部屋に配置できるかどうかを必ず確認しましょう。
特に冷蔵庫や洗濯機、ベッド、ソファなどの大物家具・家電は規定のスペースやベッドルームに入らないケースも多いため、十分注意してください。
車のサイズを調べておく
お部屋と一緒に駐車場を借りようとしている方は、事前に自分の車のサイズ(高さ・幅・奥行き)を調べておくようにしてください。
平置き・機械式問わず、マンションに付置されている駐車場はサイズ制限がある場合がほとんどです。
借りようとしている駐車場に自分の車が停められそうかを内見当日に確認するためにも事前準備は怠らないようにしましょう。
お部屋探しで重視したい点を改めて整理し、仲介担当者に伝えておく
同じ部屋を内見するにしても、不動産のプロである仲介会社担当者と皆さんではお部屋を見るポイントや知識が圧倒的に違います。
事前に仲介会社担当者にこだわりたいポイントを伝えておく事で、丁寧な担当者であれば皆さんの嗜好に合わせた案内をしてくれることでしょう。
内見当日に持っていくべき物
内見当日に持っていくと役に立つものは以下の通りです。
くれぐれも手ぶらで物件に向かわないよう注意してください。
- お部屋の間取り図面
- メジャー
- スリッパと汚れてもいい靴下
- スマートフォン(ない場合は以下4点)
- カメラ
- コンパス
- メモ
- 懐中電灯
- 印鑑
お部屋の間取り図面
仲介会社の方から事前に、あるいは内見当日に渡されるケースがほとんどですが、間取り図面は必ず手元に用意するようにしましょう。
内見時に気になった事をメモしたり、お部屋の幅や高さなども図面に落とし込む事で内見後に振り返りがしやすくなります。
メジャー
既述の通り、新居に持っていく家具のサイズを事前に把握しておくのは重要ですが、長さを測るものがなければ意味がありません。
できるだけ長い距離を測ることのできるメジャーを持参するようにしましょう。
スリッパと汚れてもいい靴下
空室として募集に出ているお部屋は前入居者の退去時にクリーニングはされているものの、それ以降清掃がされているケースはあまり多くありません。
仲介会社がスリッパを用意してくれる事が多いですが、念のため自分でもスリッパ・汚れてもいい靴下を持っていくと安心でしょう。
スマートフォン
今の時代スマートフォンを持っていない方はほとんどいないと思いますが、忘れずに持っていくようにしましょう。
- カメラ
- お部屋の様子を動画や画像で残しておきましょう
- コンパス
- ベランダや各洋室の窓がどの方角を向いているかをチェックしましょう
- メモ
- 内見中の気づきや仲介担当者の話をメモしておきましょう
- 懐中電灯
- 空室にライトがついていない場合もありますので、遅い時間の内見時に活用しましょう
印鑑
内見をして気に入った物件があった際は、他のお客さんに先を越されないよう当日に申込をしてしまいましょう。
後日キャンセルもできますのでとりあえず申込を入れる事をおすすめします。
最近では電子申込を導入している物件も増えていますが、未だに紙の申込書を書く事も多いです。
紙の申込書の場合は押印がされていないと受理されない事もあるため、印鑑も忘れずに持っていきましょう。
内見当日の流れ
ここでは内見が初めてという方のために、当日の流れを解説していきます。
本記事では内見当日に初めて仲介会社に来店するパターンを想定していますが、既に別日に仲介会社に来店済みで、物件で直接担当者と待ち合わせをする場合は「内見物件に向かう」からお読みください。
問い合わせをした仲介会社に行く
当日はまず、物件の問い合わせを行った仲介会社に向かいます。
遅刻は厳禁です。予約時間の5分前を目安に来店するようにしましょう。
当日のスケジュールの説明を受ける&内見物件の資料を貰う
来店後はまず当日の内見スケジュールを説明される事が多いです。
事前に問い合わせを行った物件のうちどういう順番で見に行くのか、特にどの物件の内見に時間を使いたいのかは担当者と擦り合わせておくようにしましょう。
また、当日内見する物件の間取り図もこの時点で受け取ることになります。
内見物件に向かう
説明や資料の受け取りが完了したら仲介担当者と一緒に内見物件に向かいます。
車での移動が多いですが、店舗から物件までの距離が近い場合は徒歩、都心の仲介会社の場合は電車で移動することもあります。
物件で担当者と直接待ち合わせる場合もありますが、目当ての物件になかなか辿り着けないことも考えられますので、時間に余裕を持って移動しましょう。
内見
物件に到着したらいよいよ内見です。
お部屋の中だけでなく共用部や物件周辺の環境など、担当者にヒアリングを行いながらしっかりと内見しましょう。
店舗に戻り申し込み手続き or 別の物件を探してもらう
内見が終わったら担当者と一緒に仲介の店舗に戻ります。
内見で気に入った物件があれば当日そのまま申し込みを行う事もありますが、入居したい物件がなかった場合は別の物件を探してもらうなど、今後のお部屋探しの相談をしてもらいましょう。
ここを見よう!内見時のチェックポイント

内見は、近い将来に自分が生活する可能性のあるお部屋の見学です。
ただボーッと見学するのではなく目的を持って内見をする事が大切ですが、賃貸探しに慣れていない方は具体的にどんな所を見ればいいのかイメージが湧かないかもしれません。
ここでは「物件周辺の環境」、「共用部」、「専有部」の項目ごとに内見時のチェックポイントを解説していきます。
物件周辺の環境
賃貸探しではどうしてもお部屋の間取りや設備ばかりに目が行きがちですが、物件周辺の住環境についてもしっかり押さえておくようにしましょう。
最寄駅から物件までの導線
内見当日、物件に向かう際に最寄駅から物件までの導線をチェックしておきましょう。
急な坂道はないか、人通りが少ない道はないかなど、実際に歩いてみて初めて気づく点も多いはずです。
コンビニやスーパー、ドラッグストアが近所にあるか
食品や日用品が買えるお店が物件の近くにあるかも必ず確認しておきましょう。
特に東京都内の物件だとコンビニは近くにあるものの、スーパーやドラッグストアが無いケースもよくあります。
コンビニよりも安価で日用品を揃える事ができるお店の場所も要チェックです。
嫌悪施設が近くにないか
何を嫌悪施設と捉えるかは人それぞれですが、以下のような施設が物件の近くにあるかどうかも事前にチェックしておきましょう。
いくら気に入った物件でも、お墓の隣は嫌ですよね・・・?
- お墓
- 工場
- パチンコ屋
- ラブホテル
- 風俗店
- 線路(踏切)
- 暴力団事務所
- 下水処理場
共用部

共用施設の管理状況
私も不動産業界に身を置く立場として多くの賃貸物件を見てきましたが、ゴミ置き場や駐輪場などの共用施設を見ればその物件の管理状況や居住者のマナーが大体わかります。
ゴミ置き場ではゴミがきちんと分別されているか、駐輪場ではきちんと決められた区画内に自転車が停められているかをチェックしてみてください。
ゴミの分別がされていない、自転車が散乱している物件は、居住者のマナーが悪いうえ管理人がきちんと仕事をしていないことが多いです。
宅配BOXは設置されているか(台数は十分か)
Amazonや楽天といったネットショップで買い物をする方も多いと思いますが、宅配BOXが付いていれば不在時でも荷物を届けてもらえるため便利です。
内見時には宅配BOXの有無だけでなく、台数は十分か・空き状況はどうかもチェックしましょう。
セキュリティ
女性や一人暮らしの方にとっては外部から不審者が物件内に入ってこないかが心配材料になります。
そのため物件のエントランスにオートロックが付いているか、エレベーターに着床制限がかかっているか、管理人の勤務日数や時間が十分かといった点をチェックしましょう。
ゴミ出しのルール
24時間ゴミ出しが可能な物件もあれば、収集日しかゴミ出しが許可されていない物件もありますので、内見時にゴミ出しルールを確認しておくとよいでしょう。
専有部

日当たり
日当たりの悪い物件に住んでしまうと洗濯が乾かなかったり、昼間でもお部屋の中が暗い、冬は寒いなど様々な弊害が出てしまうため、内見当日は日当たり状況もチェックしましょう。
バルコニーが南向きの物件であれば日中は常に陽が入りますが、東向きの場合は午前中、西向きの場合は午後に内見を行うと日当たりの状況がよくわかります。
ちなみに日の当たらない北向き住戸はあまりおすすめしません。
手持ちの家具が入るか
新居に持ち込む予定の家具や家電が入りそうかも必ずチェックしましょう。
既述の通り、手持ちの家具のサイズをメモしておいたり、内見当日はメジャーを持参するなど、事前準備をしっかりするようにしましょう。
遮音性
不動産屋として働いていると、入居後に騒音に悩まされる方を多く見ます。
上下左右の入居者の生活音や、物件周辺の施設の音、大通り沿いの物件の場合は車の通行音などが聞こえてこないか、お部屋の遮音性や周辺環境をよくチェックしておきましょう。
フローリングやクロスなどの傷・汚れ
新築ではなく、前に他の人が住んでいたお部屋はフローリングやクロスに傷・汚れがついている事もあります。
前の人の退去時にクリーニングが入る事が通常ですが、クリーニングで落としきれない傷汚れもあるため、入居後に発見して嫌な思いをしないよう予めチェックしましょう。
インターネット環境
最近では無料インターネットが導入されている物件も多いです。
一方、回線を一から自分でひかないといけない物件もあるため、事前にネット環境は確認しておきましょう。
マルチメディアコンセントの位置
電源プラグやLANケーブル、TV線を差し込むコンセントの位置によって家具配置が左右されるため、内見時にチェックしておくと良いでしょう。
電波
物件の位置によってはスマホの電波が入りにくいケースもあるため、内見時に確認しておきましょう。
特定の部屋のみ電波が悪いといった事も考えられるため、複数の部屋でチェックすることをおすすめします。
バルコニー
洗濯物を干せる十分なスペースがあるか、備え付けの洗濯金物があるかは確認しておきましょう。
稀に野鳥が飛んできて糞被害にあうケースもあるため、糞や羽が落ちていないかも見ておくことをおすすめします。
まとめ
ここまで、内見前に準備すべき物事、当日の流れ、内見時のチェックポイントの3項目を解説してきました。
内見は賃貸探しにおいてかなり重要なステップです。
本記事を読んで一人でも多くの方が内見を有意義な時間にしてもらえたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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